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3.1.光言宗■ 主要人物 星村眞姫那(ほしむら まきな)   声:秋山奈々 * 年齢:享年15(読み切りでは14) * 誕生日:11月28日 * 身体:151cm・48kg A型 * 好きなモノ:星空、キャベツのみそ汁、コーンポタージュ * 嫌いなモノ:ムカデ、香りの強い食べ物、船酔い * 特技:足でカギを開けられる、サクランボのヘタ(注1)を口で結べる、暗算  連載作品及び読み切り3作目の主人公。光言宗開祖の高弟十人の家系である『偉家十聖』の一つ、「星村」の娘であり、優しい父母の下で何一つ不自由なく育ったが、「七星」に襲われ、家は断絶、自身も八つ裂きにされ殺されてしまう。その際に、屍姫としての素養が認められたため、かねてより親交のあった景世に身請けられ、彼の屍姫となる。戦闘に赴く際はジャケット型のセーラー服を身に纏い、武器としてMAC11サブマシンガンをよく使用する。  飾りより実用性を重んじ、質実剛健を地で行く性格で、かなりのリアリスト。嘘やごまかしのなく、ハッキリと物事を断じるその言葉は無愛想で冷たい印象を他者に与えがちであるが、反面率直で爽やかと言える。また、戦場を離れた彼女は情に厚い一面を多く見せ、信頼する人には一途で純情な年頃の少女らしいところを多く見せることも。  一方で、屍との戦闘に当たっては一切の油断も容赦もなく、敵を滅する冷徹さを持っている。敵を倒すためならば、自ら傷つくことを恐れず、時には敵の懐に飛び込む「覚悟」も持ち合わせる。その由縁とは、彼女の未練である「七星」への復讐心に他ならない。よって、彼女は108の屍を越えた地になど興味はなく、ただ七星を討つためにのみ邁進する。それはかつてあった幸せの記憶を取り戻し、戦いの中途で散った戦友である景世の姿を無価値なものとしないためである。  景世の死に際しては強く悲しみ、一時は戦う理由さえ見失ってしまったが、「七星」狭間との戦いの中で再び屍姫として戦う道を見出す。だが、景世を想う心はそのまま彼への未練へと転じ、「縁切り」の儀式にも失敗してしまう。その未練は「呪い」に変質し、それに魅入られた彼女は、景世に託されたオーリのことも冷酷なまでに突き放した。  しかし、ヒトガタとの戦いの中で、オーリにかけられた言葉、捨て身の行動によって、彼が景世を過去のものとせず、景世を想う気持ちは自分と同じだと分かち合った。そして、共にその「呪い」を宿したままに再び戦うことを誓う。なお、彼女の「呪い」とは具体的に四肢も瞬時に再生する超速回復と爆発的な筋力強化である。その呪いは対七星に特化したものであり、現に雷輪に続いて重無と忌逆、3名の七星を葬っている。ただし、その分契約僧にかける負担は非常に大きく、「霊気」を急速に奪い、下手を打てばオーリの命を奪いかねないほどリスクが大きい。  実は出生時には双子のきょうだい(原作では男女は不明。アニメ版では黒白という名前で男)がいたが、彼女のみが生き残ったらしい。  ほとんどの場合、彼女の名前の表記はカタカナの「マキナ」であり、漢字の「眞姫那」で書かれることはめったにない。田神景世(たがみ けいせい)   声:藤原啓治 * 年齢:享年33 * 誕生日:1月11日 * 身体:184cm・80kg O型 * 好きなモノ:梅茶漬、塩昆布、日本酒 * 嫌いなモノ:特になし * 特技:凧揚げ、オオクワガタ飼育  依海市・八名津市地区の守護を務めるマキナの初代契約僧。僧階は少僧正。  幼少の頃、両親を亡くすが、「田神」が「星村」の分家である縁もあり、マキナの父である星村天遣(-てんけん)の世話の下で育った。中学卒業後は、光言宗傘下の高校、短大を卒業後、本山に入り本格的修行を開始する。後、10年前から、長く放置され荒廃していた『世空寺』を住職として立て直す一方、光言宗系児童福祉施設『大麟館』の管理・運営を行ってきた。  それらが軌道に乗ってきた頃、屍へとなりかけたマキナと再会を果たす。彼女は怒りと未練に身を焦がし、放置すれば屍と化していたため、半ば苦渋の決断を下し彼女の契約僧となる。元々突発的に契約僧となったため、術法や座壇について専門的な教育を受けておらず、座壇も所有していない。そのため、彼の戦闘は恵まれた体格を活かした近接戦が主で、神丹酒や経典等と言った多種多様な法具や道具を利用した体への反動が強い無茶な戦い方が多い。  ただ、度々怪我をこしらえては帰ってくる彼であるが、日常においてはバカをやってばかりの生臭坊主に見えないこともない。茶髪にサングラスと言う僧侶らしくない姿に加え、大麟館の子ども達に変なことを教えたり、オーリにエロ本のコレクションをこっそり進呈したり、「ZENBUNOSE」の大ファンであったりと、その例は枚挙にいとまが無い(アニメではオーリの引っ越し祝いに「ZENBUNOSE プチっと」のグッズを大量にプレゼントして部屋に飾りつけた)。あと、巨乳好き。  もっとも、それは周囲に対するいたわりや人情に満ちた上での態度であり、聖職者としてもきっちりとした死生観を持っている。マキナに対しても、光言宗としての理でなく、一人の人間として接するなど、包容力のある大人としての態度を見せ、その信頼関係は極めて強い。  自らの霊的障害を省みずカウンターアタックで「棺」を破壊し、「七星」雷輪(アニメでは赤紗)との戦いに辛うじて勝利したものの、「棺」を破壊されたため本腰を入れてきた赤紗と死面(アニメでは赤紗と「七星」湖惑)の策にかかり、瀕死の重傷を負う。死を覚悟した彼は大切な人々とマキナを守る為、オーリにマキナとの契約を譲渡し息を引き取る。それは最後まで「家族」を想ってきた彼にとっては苦しい決断だったが、それでも死に際して彼らを見つめる顔は穏やかなものを保っていた。彼の死によって、いかに多くの者に涙を流させたかが彼の影響の大きさを偲ばれようものである。花神旺里(かがみ おうり)   声:羽染達也、小林由美子(少年時代) * 年齢:16歳 * 誕生日:7月7日 * 身体:167cm・52kg O型 Rh- * 身分:依海高校1年生。マキナの契約僧 * 好きなモノ:甘味(特にあんこ)、牛乳、ネコ * 嫌いなモノ:刺激の強い香辛料、クール系、ミント系の食べ物 * 特技:必ずハズレを引くこと  幼少の頃に景世に拾われ、景世の寺『世空寺』の隣にある児童福祉施設『大麟館』で育てられた少年。寮を出てからは肉体労働系のバイトをしつつ、近隣の古いアパートで一人暮らしをしている。不器用で、何かと貧乏くじを引く日常を送っているが、反面誠実で責任感が強く、誰からも好かれる人柄の持ち主。本人も自覚して諦めるほど極端に運が悪く、自販機でおしるこを買おうとしたらなぜかホットのコーラが出てきたりとあり得ない事態に遭遇することも多いらしい。  拾われた当時は、親の存在や道具の使い方が記憶になく、感情を「知らなかった」などその出生は謎に包まれている。しかし、飼っていた猫の死と、景世の思いやりを切っ掛けに初めて涙を流し、以後は人間らしい感情を表すようになった。普通の人間は全て眠ってしまう誘眠香が効かないなど常人とは違う「何か」を持ち、黒猫や「大群」いわく「死を呼ぶ不吉(前述)」。実は「奇縁」なる数奇な運命の持ち主で、前述の運の悪さや「大群」等から向けられる興味はそこに起因するらしい。予測不明で、持ち主の心持しだいで自在に変化するという星の下に生まれた彼は「七星」にも、マキナと共々に「敵」と布告された。  16歳の誕生日に、不用意な行動を取った事によって死面の罠にかかり、操られての上のこととは言え、景世を刺してしまう。正気を取り戻した後、瀕死の景世から契約譲渡され、新たにマキナの契約僧となった。景世のことは長く「アニキ」と呼んで慕っていたが、目の前で大切な人を失う無力感を知り、それを自分にも他人にも味わわせないことを決意。光言宗に入信し、マキナと共に戦う。  契約僧としては新米中の新米なため「座壇」はおろか法具の扱い方まで手探り状態の危なっかしい彼であるが、多くの人々に支えられ、日々努力を重ねる。また、『結縁灌頂』を行った際に、途中で樒の葉が飛散し全て曼荼羅に落ちるという結果となり、例外上の特例として仏尊ではなく『光明真言』と結縁している。守護となる『光明真言』には、最初は加護による恩恵も専用の法具も存在せず、未来への可能性が広がっただけである。  自他共に認めるあんこ党で、あんころもちに至っては放っておくといつまでも食べており、時々チョコシェイクをかけて食べるほどの好物らしい。さらに、自宅には尊敬するアンコ職人オスマン・アンコンのポスターまで貼っている。  アニメ版では屍と化した母親から生まれた子供である事が判明。その事を指して歪質に屍の子と呼ばれている。歪質の策謀によって黒猫と同化してしまい屍としての本能が開花。本能に従い子供達を喰らおうとするがオーリの人としての心とオーリの心情を察した黒猫によってすんでのところで止、マキナによって人としての姿と心を取り戻す。屍である歪質と自分は同じかもしれないと認めるも、それでも生者として生きる事を決意し、彼を打ち滅ぼした。  マキナと同じく、名前の表記は大概カタカナ(ただし「オウリ」ではなく「オーリ」)である。 ; 黒猫   声:堀江由衣   人の言葉を語る不思議な黒猫。他の人間には見えず、その姿と声はオーリにしか見えないし、聞こえない。ただし、神生真世はその存在を感じ取っており、また「七星」忌逆と対面した際には、その存在を看破された上で、頭を叩き潰されている。   黒猫もまた、オーリを「死を呼ぶ不吉」と呼び、彼を屍との戦いの場に導き、時には助言をする。登場した当初は普通の黒猫の姿だったが、人語を語るようになってからは右目が人の口のようになった。   アニメではオーリが飼っていた猫が死んだ後から姿を現すようになった描写がされている。また、マキナにも一応感知はできるが、普通の猫との差は気付いていない。その正体は「オーリの母が殺した子供たちの精神の集合体」であり、歪質によりオーリと一体化し体中に眼(黒猫の眼と同じ形)と鋭い歯が並んだ口があるという醜悪な黒い巨体に変貌するが、オーリの意思を組み歪質と戦い消滅する。荒神莉花(あらがみ りか)   声:千葉紗子 * 年齢:23歳 * 誕生日:4月3日 * 身体:171cm・55kg O型 * 好きなモノ:花、春、掃除 * 嫌いなモノ:毛虫、汚れているところ * 特技:料理(免許を持っている)  偉家十聖の一つ「荒神」の出身で、高峰の副官を務める女性。  物腰が丁寧というよりも堅く、自分より僧階の低い景世にも敬語で話すなど、生真面目な様が見て取れる性格。若くして権僧正という高位に上ったことを、実家「荒神」の力と卑下することもその表れである。一方、結構感激屋で涙もろいところがある。  彼女は幼い頃から、多くの契約僧を輩出してきた「荒神」の一員として様々な修行をさせられ、自由のない生活を送ってきた。そんな中、小学5年生の時に出会った早季が唯一の友達だった。しかし、早季に対して何をすることも出来ず死なせてしまったと、自責する彼女は早季を屍姫として、再会することを決意する。彼女はそれから髪を伸ばすことを止め、10年の修行の後、冷凍保存していた早季の死体を屍姫としたのである。  彼女を屍との戦いに駆り立てる理由は十聖としての責務だけでなく、親友である早季と共に在るためでもある。同門の出である景世のことはかねてより慕っており、彼を殺した「大群」のことを強く憎む。そして、現在は残されたマキナとオーリの世話をしたりと彼女らのことを何かと気にかけている。それも彼女の責任感の強さと心細やかさが見て取れる一例である。  スタイル抜群の美人であり、サイズFの巨乳は自分の屍姫である早季にとっては格好のいじりネタである。公的な場では袈裟でしっかりと服装を固めているが、戦闘においてはショートパンツにビキニ風の下着、その上に羽織というきわどい服装になる。  「荒神」の家は医療技術に長けており、彼女自身も優れた医療技術を持つ。普段は大学院に在籍する傍らで本山の専属医師として常駐し、契約僧や屍姫の治療を行っているが、戦闘時には切り札として「荒神」の医療技術を最大限に高める鉤爪状の法具「金爪異掌(こんそういしょう)」を右手に装着、同名の座壇を展開する。メスのような長い爪と、大木をも切り裂く極細の糸を使って攻撃し、糸は相手の体内に潜り込むと、自分の神経のように自在に操る事が可能。天瀬早季(あませ さき)   声:菊地美香 * 年齢:享年10(精神も10歳) * 誕生日:8月8日 * 身体:121cm・28kg B型 * 好きなモノ:(主にしょっぱい系の)お菓子、ジュース * 嫌いなモノ:ピーマン、苦い薬 * 特技:ポテチ銘柄当て  莉花の屍姫。契約僧である莉花でも手を焼くほどの毒舌家。莉花の巨乳や性格をネタにしてからかっている。見た目は幼いが戦闘能力は高く、双刃の長柄斧(アニメでは巨大なハンマー)を武器として莉花とのコンビで戦う。お菓子が大好物。  生前は莉花の親友だったが、土蔵で二人で花火をしようとした際の事故で全身に大火傷を負い、死亡した。しかし屍姫の才能がある事が分かった為、その死体は冷凍保存され、10年後に莉花の手によって復活。莉花には生前以上の友情を感じており、どんな相手からも彼女を守ると誓っている。送儀嵩征(そうぎ たかまさ)   声:川島得愛 * 年齢:19歳 * 誕生日:12月29日 * 身体:172cm・60kg O型 視力は両眼とも裸眼で0.4 * 好きなモノ:たまご焼き、鯵(アジ)の開き * 嫌いなモノ:時間をもて余すこと * 特技:たいてい何でも得意、非常に多趣味な男  読み切り2作目で初登場した、黒縁眼鏡をかけた少年。依界・八名津守護。2年前、実家である送儀家が代々伝えてきた少僧正の世襲僧名の1つ『弦拍』を継いだ。しかし、本人は光言宗についての事情もよく分からないまま、弦拍の力を欲したイツキによって、なかば強引に彼女の契約僧にされてしまう。  そのような事情から窺い知れるように読み切り版では普通の少年だったが、それからはイツキと共に修練を重ね、守護就学寺を首席で卒業、現在は天才と称えられ、光言宗最精鋭の武闘派僧侶としてその名を轟かせる身となっている。  本編には景世の死後、師である梅原の推薦により、彼の後任として依海市・八名津市地区の守護役に就任した際に登場し、この際に「弦拍」銘を正式に継承した。なお、彼の記録である19歳での守護就任は歴代2位タイとなる。その履歴には確かな実力と覚悟が裏付けされ、かつて救えなかった人々への思いと、イツキへの想いによって成り立っている。  結縁灌頂の結果、観世音菩薩の加護を得た彼専用の法具は弓矢であり、冴えない眼鏡に似合わない高い視力と洞察眼という恩恵を得ている。そのため、戦闘においては鏃に真言を刻まれた矢を、時には同時に数本も放ち、イツキを後方からサポートする役目が主である。また、数々の法具を用途に応じて使いこなす確かな力量を持ち合わせる。なお、「弦拍」継承のもう一つの必要条件として彼も座壇を得ており、「六道調伏(りくどうちょうぶく)」の名を持つそれを切り札として持つ。矢を高速で連射し、ホーミングして敵に襲い掛かるそれの威力は高い。  常に冷静沈着で、年齢に見合わない大人の雰囲気を持つ彼は、契約僧として未熟なオーリにとっては、頼りになる人物だが、彼の決断を計算して事前に上層部に入信許可をもらっていたなど、少し手回しがいいと言うにはあまりな一面も持っている。ただし、それも過去の事件(後述)によって、今は一線を引く形になってしまったイツキという屍姫と自分という契約僧との関係を、新たな可能性で切り開いてくれるのでは……という一抹の期待を含んでのものである。  なお、一人称の表記は「拙(ボク)」。山神異月(やまがみ いつき)   声:中村知世 * 年齢:享年16 * 誕生日:3月18日 * 身体:154cm・44kg O型 * 好きなモノ:アイス(味の濃いバニラ系ほど好き○ーゲンダッ○とか)、パスタ、ピザ  * 嫌いなモノ:辛いモノ(カレーは平気) * 特技:体操競技  読み切り2作目で初登場した、嵩征の屍姫。主に生前に通っていた高校の制服を着用しており、使用武器は経文の記されたS&W M945コンパクトとS&W M60の二丁撃ちであるが、デリンジャーを用いることもある。 死因は交通事故で、夢も恋愛もすべて絶たれた未練から屍姫となる。作中に登場した屍姫の多くが「未練」に囚われ、天国に至る戦いを二の次にしている点と、後述の戦闘スタイルの違いも鑑みると、逆に異色の存在と言える。  そそっかしい性格で、うっかり嵩征を戦いに巻きこんでしまった例から見て取れるようにかなりのドジっ娘、天然。生前は喧嘩もしたこともない普通の女子高生で、かつ温和で泣き虫な性格なため、屍姫としても戦闘能力はあまり高いとは言えない。そのため、戦いでは嵩征のフォローに回る事が多い。戦闘スタイルもマキナのような攻撃的なものでなく、回避を前提とした防御的なものである。  しかし、当初は天国に至るという打算で生まれた関係が恋心に変わるまでに要した時間はさしたるものではなかった。誰にでもにこやかに接し、他者の痛みに心を通わせる優しさを持った彼女、それでありながら、天真爛漫で隠しごとの出来ない彼女はストレートに好意を嵩征に向けていった。そして、不器用ながらに関係を深めていったが、共通の友人であった鞆春が屍となった事件をきっかけとして、自分の恋心がはっきりとした「未練」と変じており、屍姫と言う自分の存在は確かに異形であると互いに自覚してしまう。そして、その日以来2人に埋めがたい溝は生じたものの、一途に彼女は彼を想い続けている。  マキナら同様に、主にカタカナで「イツキ」と名前が表記される。壬生貞比呂(みぶ さだひろ)   声:諏訪部順一  権僧正であり契約僧。『十大寺』の住職。顔を横切る一文字の刀傷が特徴。面倒事を嫌う性格だが、交渉力、実行力の高さは評価されている。高峰の弟子で修行時代の景世や赤紗と同房。特に景世にたいする親しみは深い。本編では御霊封神に於いて呼び寄せられ、初登場となる。『貞比呂の愛のメモリー』なる近辺の女性の詳細なデータが記録されたファイルを持っており、かなりの女好きである。  アニメでは喫茶「パルテノン」の店長で、前後に店名の入ったTシャツを着ている。うっかり失言しそうになることが多く、その都度アキラからきつい肘鉄を食らう。5年前は監査部にいたが、現在は高峰僧正にも存在が明かされていない光言宗の遊撃班にアキラと属している。詳細な効力は明かされていないが最強の座壇術法といわれる「修羅天眼」を使いこなし、アキラの弾丸で放つこともある。遠岡アキラ(とおおか あきら)   声:悠木碧 * 年齢:享年15  読み切り1作目の主人公でもあった、貞比呂の屍姫。主な武器はショットガン。  貞比呂をこき下ろす場面もあるが、心の奥底では信頼している。戦闘では複数のショットガンを使った距離を問わない戦い方を好み、時には自分の肉体ごと屍を撃つという捨て身の戦法を行う事もある。  アニメでは旺里がアルバイトをしている喫茶「パルテノン」で、旺里と一緒に働いている。屍姫の真実を知っており、人を傷つけることが出来ない屍姫の中で唯一人を殺すことを許されている屍姫。■ その他の屍姫と契約僧藤上(ふじがみ)   嵩征と同期に当たる契約僧。自己中心的な考えの持ち主で、屍姫を道具としてしか考えていなかった。常に人を見下した態度をとるため、嵩征からはよく思われていない。ミラム・バルドゥの施した仕掛けによって操られ、自らの屍姫を射殺した後殺された。伊佐木修二(いさき しゅうじ)   声:杉田智和  景世と同じ地区を担当している契約僧(位は大僧都)。既に10程の屍を倒しており、高峰僧正からも信頼される実力者だったが、予想外の屍の群れに遭遇した上、その中に呪い憑きの屍である水島が混じっていたため、自身の屍姫と共にバラバラにされて、殺された。原作ではわずか数コマしか登場していない。  アニメでは景世のサポート役をしており、出番も増えている。屍姫を道具としか見ておらず、一般人を「俗人」と呼び嫌っている。チンピラを一蹴するような体術を持っていたが、水薙生と離れている間にそのチンピラの復讐に遭い殺された。瑠翁水薙生(るお みない)   声:平田裕香  アニメオリジナルキャラクター。伊佐木の屍姫。制服を身にまとい、拳銃を装備していたことのみが推測できる。  アニメではライダースーツを着用し、体術で戦う。伊佐木と共に景世やマキナの活動をサポートする。穏やかな性格で、オーリともすぐに仲良くなった。伊佐木からはかなり酷い言葉を叩かれている。生前、恋人と無理心中を図ったが自分だけが屍として蘇り、その償いとして伊佐木の仕打ちにも耐えていた。伊佐木が死んでただの屍に戻りかけ、貞比呂から「オーリと契約すれば屍姫に戻れるかもしれない」という助言を受けるがそれを断りアキラに撃たれ死亡、亡骸は光言宗に回収された。梶尾宗設(かじお そうせつ)   兵庫県・神戸護の契約僧。御霊封神に於いて呼び寄せられた。八滝叶江(やたき かなえ)   梶尾の屍姫。縄で屍を拘束する。武藤雄彦(むとう たけひこ)   神奈川守護の契約僧。御霊封神に於いて呼び寄せられた。ドレッドヘアを後ろでまとめている。「屍を殺す=徳を積む」ことと考えているらしい。飛鳥堯(あすか あき)   武藤の屍姫。大きな六花の髪飾りが特徴。武藤の考えに同調している。武器はライフル。如月刃(きさらぎ じん)   岡山守護の契約僧。御霊封神に於いて呼び寄せられた。おっとりした長髪の男性。法具「朱星笛」を使い脳に直接音を伝えることで敵の動きを封じる。如月いろは(きさらぎ-)   刃の屍姫。サイを武器にする。永友賀進(ながとも かしん)   北海道・道南守護。御霊封神に於いて呼び寄せられた。面倒くさがりな性格。千ヶ崎杏(ちがさき あんず)   永友の屍姫。見た目は男性に近い。主な武器はサブマシンガン。北斗に頭を蹴り砕かれ死亡。虹島曲(にじしま まがり)   埼玉守護の契約僧。御霊封神に於いて呼び寄せられた。モヒカンで長身の男性。座壇は「渾然因果」で屍姫の再生力の源である「縁」と「霊気(ルン)」を強化できる。御ノ上直子(おのうえ すぐこ)   虹島の屍姫。単髪の少女。好戦的な性格。ショットガンを武器にする。林田妖光(はやしだ あやみつ)   仙台守護の契約僧。御霊封神に於いて呼び寄せられた。無口で無反応。分身を作り出し敵をかく乱させる座檀を使う。潤子=バロック(うるこ=ばろっく)   林田の屍姫。短絡的思考の少女。林田に同意を求めても無視されることが多い。好戦的な性格。主な武器は「ブリトニアン」という名の鋸。早楯冬斗(はやたて とうと)   四国鎮守府守護の契約僧。御霊封神に於いて呼び寄せられた。酒好きの若者。その酒を使い、屍の「呪い」を封じる空間を作り出すことができる。六ツ花睦葉(むつはな むつは)   早楯の屍姫。西洋風の格好をしている。主にツッコミ担当。武器は鎖鎌。■ 最高位の僧侶たちと、その屍姫神生真世(かみう しんぜ)   声:斎賀みつき  好きなもの うどん[おあげがあるとテンションが上がる]  光言宗を束ねる大僧正で、光言宗最高級の称号「偉家十聖」の一つ「神生」出身。高い実力と威光から”遍照権現”とも称され、深く信徒達から尊崇の念を受けている。ちなみに当年43歳だが、そうは見えないほど若々しい。長い間その姿を見せる事は無く、最高位会議である「求聞持会(ぐもんじかい)」に出席した時も簾の奥に身を隠していた。  オーリの「結縁灌頂」に立ち会った際、オーリ以外の人間には不可視であった黒猫を見通していたなど、実力的に他の僧とは一線を画した感がある。その由縁は「万象輪」と呼ばれる彼の瞳にある。すべてを見通し、人々の縁、しいては運命さえも見通すという瞳もまた、彼を聖人と呼ぶ一因となろうものである。さらに、大僧正専用の法具として「陀羅尼冠」を所持しており、これを常に被っている。この法具の効果により、彼は屍から受ける精神的プレッシャーを無効とし、求聞持をも可能としている。また、彼は特別な屍姫と契約しており、それは光言宗開祖が「屍法姫教典」を表す契機となった神仏の権現そのものであるらしい。紫央時花(しおう ときはな)   声:堀内賢雄  権大僧正。大僧正の下で組織を束ねる光言宗のナンバー2で、常時は俗世から遠ざかっている大僧正に代わって実質的な執務を取っている。頭に鉄輪のような冠や烏帽子をつけている。「十聖」の一つ「紫央」の出身。  意見対立している僧正たちをまとめ上げている有能な人物。大群打倒という目的の為ならあらゆる手段を取るべきだと考えており、外部不干渉勢力(海外の宗教組織だと推測される)も防波堤として利用しようとしている。  立場上冷徹・政治的な言動が多いが、マキナと薬草園で出会った時には亡父の偉大さを諭すなどプライベートでは人情味も見せる。自身も十聖の血族で、天遣と仲が良かったらしく、星村家の家庭環境やマキナの幼時もよく知っている。  アニメでは「衆生派」の首魁であり、屍姫のあり方に対しても批判的である(屍姫自体への嫌悪ではなく、地獄を味わうことへの憐みから)。さらに七星浄房襲撃では、北斗に重傷を負わされながらも自分の血と命を触媒にした座壇を使う。高峰宗現(たかみね そうげん)   声:中村秀利  光言宗六僧正の一人で、景世の師匠。光言宗総本部の責任者でもある。「十聖」の一つ「高峰」の出身。神佳の契約僧。景世の師であり、彼からは「オヤジ」と呼ばれ信頼されていた。  屍姫を使って屍と戦う現場型の「修法派」に属しており、実務全般を取り仕切る「衆生派」とは対立している。しかし大群という共通の外敵に対しては結束して戦うべきだと考えており、敵を過小評価しない現実的な対応をしようとしている。轟旗神佳(とどろき かみか)   声:堀江由衣  高峰の屍姫で、彼曰く「最強の屍姫」。腰に太刀と小太刀の2本の日本刀を帯びている凛とした雰囲気を持つ知的な女性で、彼の秘書役も務める。「剣姫」(つるぎひめ)の異名を持つ。  生前剣術の師として慕ってきた父親を暴漢に殺され、強さを説いてきた父親への失望しながらも捨てきれない父と最強への憧れが未練となって残った。父の逝去後、自らの戦闘本能を満たすために「最強」と名乗る喧嘩屋となり、その時に現在のパートナーである高峰と出会う。興味本位で高峰と梅原の後を尾行し、沢宮と屍の戦いに巻き込まれて死亡、高峰の屍姫となる。「最強」とは彼女の強さを表すのではなく、未練そのものを表す称号である。本人はこの未練と自分を「ろくでもないもの」と卑下している。その最強への執着心から、剣が折れようが目を眩ませられようが「自分の敵を必ず一刀両断にする」呪いを持つ。梅原鉦近(うめはら かねちか)   声:てらそままさき * 年齢:34歳 * 誕生日:2月18日 * 身体:173cm・76kg B型 * 好きなモノ:ZENBUNOSEシリーズ、いそべもち * 嫌いなモノ:生肉系 * 特技:プラモ・フィギュアの改造  光言宗六僧正の一人であり、嵩征の師匠、そして冬麻の契約僧。高峰と同じく「修法派」所属だが、アニメにおいては光言宗内の派閥には属しておらず、独自の行動を取っている。僧正という高位にありながら、彼自身は自ら最前線に赴く光言宗きっての武闘派と知られる。  しかし、その実像は初登場時「謎のフランス人」として妙なコスプレをして現れたり、大僧正の勅令による任務中に「ZENBU NOSE」近畿限定(さらに舞妓も?バージョン)フィギュアを買ったり、修行の際にマキナ、イツキ、冬麻の3人に自分特製の「ZENBU NOSE」の衣装を着せようとするなど奇行が目立ち、傍から見てもダメ人間丸出しである。オーリには景世と同じ趣味という理由で親近感を抱かれているが、実のところ、景世に「ZENBU NOSE」を紹介して、彼をその道に引きずり込んだのは彼の仕業であったりする。  しかし、嵩征の代わりに旺里に稽古をつけたり、その稽古が合理的である所を見ると、中々の切れ者である事と、弟子思いである事が垣間見える。また、嵩征がイツキに深く入れ込んでいることを看破し、厳しく諭すなど武闘僧侶らしい剛健な様が見て取れる。  戦闘においては『不動明王剣』と呼ばれる両刃の巨大な剣を軽々と操り、狭間ですら視認できない剣速を誇る。座壇も手にした不動明王剣を使用した一撃「金剛撃」であり、契約僧でありながら屍姫のサポートに留まらず戦えるという彼の実力が窺い知れる。沢宮冬麻(さわみや とうま)  * 年齢:享年20 * 誕生日:9月13日 * 身体:174cm・56kg AB型 * 好きなモノ:犬、従順なもの * 嫌いなモノ:猫、きまぐれなもの * 特技:トップブリーダーもビックリなほどの犬の調教  梅原の屍姫。梅原曰く「ドSの宇宙から来たドS怪獣」で、度々問題を起こす鉦近のツッコミ役。事有る事にバカをやっている鉦近をいたぶっては楽しんでいるようでいて、彼との信頼関係は十数年以上前から彼と共に戦い続けたことからもわかるように強い。が、それとは別に彼女の性癖はSであり、梅原をいたぶっては楽しんでいるのは変わらない。  使用武器は杖であり、その用途は投擲武器、捕縛用の檻、近接専用の武器として等、多種多様。「呪い」により暴走したマキナを無傷で押さえ込む等、屍姫の中でもかなりの実力者。  アニメでは名前のみ登場するが、フレッシュ曰く「休養中」とのこと。フレッシュ=バックボーン   声:遠藤綾  アニメオリジナルの屍姫。梅原のもう1人の屍姫で、かなりのオタクである外国人少女。秋葉原に行く途中で飛行機事故によって死亡、屍姫になった。異様にテンションが高く、日本語と英語が入り混じった独特の喋り方をする。ドジを踏む事も多く、不用意に動いて頭屋の風船の魔手の餌食になりかけたこともあった。武器には通常サイズよりも巨大な手裏剣を使っていたりしたが、屍相手に昇龍拳のようなアッパーを繰り出すなど、おそらくはゲームやアニメなどで影響された武器や技を使うものと思われる。星村天遣(ほしむら てんけん)   「十聖」星村家最後の家長。光言宗白慈院住職。マキナの父であると同時に景世の後見人でもあった。植物学を得意としており、大本山に薬草園の開設を発案するなど得意分野を生かした功績をあげている。物語中では故人であるが、景世や紫央の回想でその子煩悩ぶりを窺い知ることができる。星村春霞   「十聖」星村天遣の妻でマキナの母。紫央の回想では体が弱く、マキナ出産後は高い頻度で娘の看病を受けていたらしい。家族諸共七星に殺害された。■ その他本多(ほんだ)   声:神奈延年  白江の前任に当たる依海市・八名津市地区の監査官長。屍姫の戦闘の後処理などもこなす。屍姫を「屍を殺す道具」としか考えない、光言宗内でも典型的考えの持ち主。景世の死後は高峰僧正の傍仕えへの異動となった。白江鈴千(しらえ りんせん)   声:古島清孝 * 年齢:17歳 * 誕生日:4月20日 * 身体:162cm・55kg A型 * 好きなモノ:しらす、夜のサイクリング * 嫌いなモノ:恋愛関係の話 * 特技:整理整頓(収納上手)  本多の部下で、光言宗の監査部に所属する僧侶。位階は第8巻時点で大僧都。景世の死後、本多が担当していた依海市・八名津市地区の監査官に任じられた。律儀で真面目な性格で、割と融通の効かない点もあるが、相手の実力を素直に認めることも出来るなど判断力に優れる。  左右の目の色が違うオッドアイ。口調は礼儀正しいが、効率性や合理性を重視し、事実をそのまま言う為、相手に厳しい言葉を浴びせる事もある。当初は旺里にも厳しい態度だったが、共に戦う内に彼を信じるようになった。  意外と面倒見の良い性格であり、監査官の立場にも関わらず自ら志願して、オーリの助勢のために積極的に前線に出ている。  なお、性別は明言されていないため、現在も不明のままである。依海高校に潜入調査した際には男子用制服を身にまとった一方、8巻カバー裏では女子用制服(注2)を身に着けた一幕も描写されている。1.一般に「ヘタ」と誤用されているサクランボの部位の正式名称は「柄」であるが、2巻カバー裏及び『屍姫パーフェクトガイド 屍解教典』の記述にのっとり記述する。2.カバー裏は遊び要素が強い一方、各登場人物のプロフィール等の資料も書かれている。
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