TOP>屍姫wiki>用語
2.1.屍屍(しかばね) 未練と妄執によって動く死体の総称。いわゆる「ゾンビ」や「リビングデッド」と同義であり、多くの場合、生きている人間を襲う。その生命力と身体能力は強く、呪いの核となっている脳を粉砕するか、身体を完全にバラバラにするなど、再生力を越えるダメージを与えないと「死なない」。生前の知性こそ存在するが、生前は凶悪犯であったりと危険な性格を持つ者が多く、また屍となった時点で理性を失い、殺人を楽しむと言った狂気に支配されるものが多いため、大半は目先の欲望に従い行動する。 また、外見もその多くは生者と掛け離れた姿と化しており一般社会に溶け込んでの活動はあまり見られない。大半の屍は人型を保っているが、一方である程度強力な屍の中には人体の一部が突出して肥大化していたりと明らかな"異形"となっているものも数多い。それらは通常の屍とは明らかに区別され、呪い憑きには及ばないまでも強力な屍として認識されている。 一般に屍が生息する場所は死んだ所や未練に関する所であり、これを応用して光言宗では遺留品に宿った未練から屍を探索すると言ったことも行っている。また、屍が好む場所としてあまりに多くの人間が死に、人が寄り付かなくなったために穢れた土地「忌土地」が挙げられ、その場にある屍に力を与えることもある。さらに、特定の場所に常駐する屍も存在し、その場合は壁抜けなどの特殊能力を持つこともある。 通常は7-8年で自然消滅するが、稀に強い未練を「性(さが)」という思想に変質させて時間に抵抗する個体が存在する。故に「性」を持つ屍の危険性は大きい。彼らはある程度物事の筋道をわきまえているため、短絡的行動を取ることがないが、同時に自らの性を最優先するためである。 屍は個々の抱く行動原理「未練」にしか興味がなく、協調性にも乏しい存在であるため、大半は単独行動が主である。ただし、同時期に同じ場所で死ぬことによって未練を共有するか、強力な未練を持つリーダーに率いられることによって、一部の屍は「群れ」と呼ばれる集団を形成していることもある。 ; 呪い憑き 「呪い」と呼ばれる特殊な能力を備えた一部の屍のことを指す。屍の妄執によって、時になんらかの物質を媒介する事によって、通常では考えられない物理的現象を引き起こす。後述の座壇にも言える事だが、触媒を得ることによって、呪いの効力は増大する。 呪いは屍の「未練」が限界を越えることで発現するものであり、前述の「性」を加え、呪い憑きは通常の屍に比べ、遥かに強力である。また、呪いは個々の屍の未練によって発現するものが異なる。代表的なものに対象と縁を結び、受けた傷を数倍にして返す「共有」、多くはマンションの一室と言った規模の異空間を作り出し、対象を閉じ込める「陣地」など多種多様なものが存在する。 ; 死を呼ぶ不吉 知性ある屍同士(作中では死面、狭間など)で使われる隠語。「人間が死ぬ場面に引き寄せられる人間」の俗称であり、劇中ではオーリがその人。一万人に一人の確率で存在し、生まれながらに「死」と強い縁を結びその予兆を幻視する。その性質上、屍に好まれるが、同時に屍と出会う確率が高くなるため寿命が長くない。 ; ヒトガタ 「大群」が「死の国」建国のために、死体に死霊を詰め込み作成した人にあらざるモノ。性格の近い屍に比べ生命力に劣るが、中身の怨霊は不滅であるため、死体を乗り換え復活する。最大の特徴として縁(後述)を持つことが挙げられるが、人間とはかけ離れたモノであるため、縁は悪縁である。 まったく道徳心に欠けた存在であり、社会に溶け込みながら犯罪行為などを積極的に行い、また消滅する際にも悪意を撒き散らすため、光言宗本山「山磨市」を忌土地化する上で格好の存在であった。総数として120体ほど生産されたようだが、最終的には生産を行った「七星」自らの手により、すべて消滅させることを見越されていたようである。大群(おおぜいのけがれ) 強力な屍をリーダーとする謎の一団。他の屍の集団や、道を踏み外した人間の呪術者達も組織に組み込んでおり、数多の不死王を抱えるその有様はまさに質・量ともに史上最大の屍の群れといえる。転生なき世界=死者の国の建設を目的としている。 ; 七星(しちせい) 体に北斗七星を模した7つの星が刻まれた屍たちの集団、七名の極めて強力な屍で構成されている。一年半前、星村家の人々を皆殺しにし、主人公マキナの運命を変えた者たちで、マキナにとっては不倶戴天の仇敵。特に明確な結果を求めて動いているわけではなく、光言宗からは「病のように現れ殺し、霧のように消える群れ」と認識されている。「大群」に組み込まれ、彼らと共に殺戮を行なう。 屍に信奉者を持つ、数少ない群れの一つ。その実体は実質的指導者である「狭間」が頂点に立つ「北斗」を屍の「あるべき姿」として知らしめんがための広告として創った群れであり、真の目的は「北斗」と「宿縁」の相手を引き合せる為である。「北斗」によって多くの屍を引き寄せる一方で、七星の徴を与えられた個々の屍もまた強大な未練「性」の持ち主であり、その実力は高い。なお、加入条件は己の性に生きることは勿論だが、性に従って死ぬまでを含んでのものである。 大群内では知と理を兼ね揃えた群れとも見なされており、「狭間」の定めた指針の下、各個の「性」を最優先しつつも、理的な活動を行っている。 ; 棺 正式名称は癲棺(クルイヒツギ)。「大群」が「死の国」建国のために百八人分の末期の血を詰め込み作成した箱。また、それ自体が「未練というエネルギーを詰め込んだ電池」と言えるものであるため、呪い憑きにとっては増幅器としてあらゆる方向に使用できる規格外(特級)の媒介である。よって、王復活の儀式や戦闘の際にも流用された。数を含め、二十八宿にちなんでいるとされる。 棺を持つ屍はそのまま「棺持ち」と呼ばれ、上下の区分けが曖昧な「大群」の中でも上位者となっている。現在確認されている「棺持ち」は5人の教主及び、教主の配下に当たる「七星」とヴラウプニル、都合上「棺」を持っていた赤紗の13名。 ; 大神殺し(たいしんごろし) ギリシャ神話などに稀に出現する特殊な子宮を持つ女の事。代表例としてはテティスが挙げられる。父親となった個体を超える個体を生み出せる能力を持っており、本来なら何百世代も経なければならない生物の進化を、わずか一世代で行なうことが出来る。大群はこの能力を利用して王を最強最高の状態で甦らせようとした。元は骨だけしかなかったが(アイギスが来日時に運び込んだ)、ロギアが200体以上の死体からパーツを選り分け、内臓にいたるまで完璧に付肉し、復元した。後に王の復活と共に破壊された。 ; 死の国 大群の最終目標。実現した暁にはすべての死者がことごとく屍と化し、際限なく死者に力を与え続けるとされる。いわば実現するのは輪廻転生の存在しない世界であり、この屍のみに都合の良い理想を掲げたことによって、本来まとまるはずのない「大群」を成立させたと言える。
あらすじ|
用語|
屍|
屍姫|
登場人物|
光言宗|
大群|
その他の屍|
一般人|
関連商品|
書誌|
CD|
DVD|
テレビアニメ|
スタッフ|
主題歌|
各話リスト|
放送局|
映像特典|
WEBラジオ|
コーナー|
脚注|
関連項目|
外部リンク|
(C)